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【23才~】 ①

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M子さんのヒモの様な生活をして、ただただ無駄に時間をつぶしました。

M子さんの勧めで手に職をつけたら良いのでは?とフッと父親の名刺を見つけて見てみたら、インテリア・内装工事とありTelしてみて「手に職をつけたいのだけど、女でもできそうな業種ってなに?」と父親に聞いてみました。

「クロス屋ならなんとかなるんじゃないかな」との返答。父は独立して自分の会社を持っていましたが、ほぼ機能してなかったので伯父が経営している内装屋にやっかいになる事で私のクロス職人としての第一歩がはじまりました。

とにかく男で生きる事はできなくても人としてあたり前に一人立ちできる様に成る事を目指した事で色々な気づきを得る事がありました。

伯父に襖の新規から作る事をおそわり、昔の日本人の繊細な知恵に触れる事ができ日本人で良かったと思う反面、襖よりクロスがやりたいと思ってもどかしかった日々でした。

一年あまり伯父の会社で襖をおぼえ、クロスの仕事が少なかったのでよその職場を探しました。

世田谷にあったその内装屋は、主に新築マンションの施工を請け負う会社でした。

私にとっては、とても毎日が充実しており楽しくクロスを貼っていました。

まさに天職!と思う程好きな仕事でした。

そこはラッキーであったと思います。

好きでなければ女で働く事を理由に中途半端でいたと思います。

技術を身につける為に努力する事は男も女も関係ないので仕事に集中できました。

トイレの問題等はありましたが自分の仕上がりが目に見えて人から良い評価が得られる所も良く、お礼を言われて、お金まで頂けて自分も磨く事も自分を知る事、ステイタスも・・・・なんて素敵な仕事なんだろうと思って早30年・・・・。

人はその「道」を目指した時、色々な気づきに出会えます。まずはやはり「自分」を知る事ができる。

はじめたての事は、とにかくスピードを追って量をこなしてみたいとやっきになります。

もちろん職人として未熟な人間が早さを追えば仕上がりが雑になります。

そもそも行動が雑になります。

若くて体力・気力がある内はそれでも基本が出来ていれば問題は無いですが続きません。

この仕事について思う事は施工手順・仕上がりがその人の性格やその時々の内面・体調が出るという事。

自分という人間がよくわかるなと思います。

なので他の職人さんやうちにバイトに来た面々もわかりやすく、その人となりが全て伝わってきます。

車の中、道具の扱い方、身の回りの気配り、挨拶や歩き方までどこをとってもその人が出てしまう。

スピードを追って早く結果を求めても続かない。スピードは後からついてきます。

最初が肝心。

基本をしっかり身につけてしまえば全てが楽にこなせていけるコツがわかってくる。

こんな事に気づきました。

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この記事を書いた人

家族や過去の経験は私を形作る大きな部分ですが、50年以上のマイノリティなアイデンティティを通じて、自分自身と周りとの向き合い方を学んできました。「あなたの人生の答えを、自分で正解に。」この言葉は、生きづらさを感じるすべての人に送りたいメッセージです。魔法のようなワンステップロジカル思考術を通じて、私は自分の人生を根本から変える旅をしてきました。

この旅は、ただのスキルを超えたものです。自分自身が選んだ道で、出した答えを自身の正解に変えるための生き方です。これからも、マイノリティであることの力と、ライフデザインシンキングを提唱し、広げていきたいという想いを持っています。

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