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【私の人生の分岐点についての話】④

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しいたけ君

そしてその内の一人、一緒に仕事をしているFTMでオペ戸籍変更済のしいたけ君(仮名)の話をしたいと思います。

彼は一度うちで10ヶ月位働いていたのですが、あまりにもわからんチンな人でした。

どーにもこまった私は彼に聞きました。

「幸せになりたい?」彼の答えは「幸せになんて、なれるワケないじゃないですか!!」と逆ギレ。

「イヤイヤ、幸せになりたい。と言う気持ちがあるのかって聞いてるんだよ?ある?ない?」しかし彼の答えは「なれるワケない、なれません!」と断言されました。

何を言っても聞き入れる耳が無く、彼自身で幸せにならないと決めているなら、私は諦めるしかなく一日考えた末辞めてもらう事にしました。

「ただ、たまには食事くらいできる仲でいようよ。落ち着いたら連絡してよ、しいたけ君のタイミングでいいから」と伝えておきました。

しいたけ君とは縁をかんじていたので、いつか戻ってきてくれたらいいなと思っていました。

彼は3つ年下で今の時代のFTM事情を教えてくれて後に私の戸籍変更をするキッカケづくりになった人物です。

もう1人同じ年の友達でFTMの先駆者的存在の人がいるのですが、その彼が言っていた一言が「本当にやりたい(性転換手術)と思ったら借金してでもやるんじゃない。」この言葉がずっと頭のかたすみにいつもありました。

話をしいたけ君にもどします。

現場仕事は積み重ね基本をおぼえて実行するのみなのですが、彼はどうしても指示通りに動く事が出来ず、指示すると「忘れてました。後でやろうと思ってました。言われた通りにやってます。」だいたいいつもこの3パターンで返答してきました。

最初こそ「じゃあ、ちゃんとやって」で済ませていましたが、何度わかりやすく指示を出しても違う事をします。

注意をすると何かしら言い訳があり〇〇だと思ったと言ってくるので、仕方が無いので毎日、毎回彼を観察してみたところ、どうやら理解ができない、もしくは勘違いしたまま行動している様で引き留めてもう一度説明しようとしても拒否られ自分の思った通りでしか行動できませんでした。

私は元々相手を細かく観察・分析する方なので図星をついてかなり嫌がられました。

しかし仕事が一向に進まないのでこちらとしては、なんとかうまく出来ないなりにも協力体制でこちらの指示を理解してストレスを減らしながら仕事をおぼえてほしくて、あの手この手ありとあらゆる方法で試してみましたが無理でした。

感情の部分が特殊だったので一瞬サイコパスかと思いましたが、様子的にはかまってちゃん要素が強かったのでこれは病気だなと思い、本気で心療内科に行く事を進めました。

今ではかなりアウトな事ですが、本人が一番苦しんでいるのだろうから少しでも早く状態を把握した方が良いと思いました。

自分でも何とかしたかった様なので素直に行ってくれて結果はやはり発達障害でした。

細かい分類がある様ですが、ひとまず自身の問題(性格)では無いと理由がハッキリした事と薬をもらってしばらく飲んで少しは落ち着くかなと思いましたが、そんな簡単な話では無かったですね。

理由がわかって一瞬気持ちが楽になったところで症状は無くならず、本人一人ではどうにもならない事が多いという事実に直面しました。

彼がその時に私をもう少し受け入れる気持ちでいてくれたら良かったですが、私も当時はピリピリして仕事をこなしていたので一度離れる選択をしました。

そして2年もしない内に年2回、盆と正月に食事をする様になりました。

うちを離れてからFTM関係の飲食店からオナベバーで計6年位してまたうちに戻ってくる流れになりました。

しいたけ君いわく、私が一番まともにちゃんとしていたそうです。離れてみないとわからないものです。

ただ最初から彼の方も縁は感じていたらしいので疎遠にはしたくなかったそうです。

あの人そうういう勘はするどい所有ります。(笑)

しいたけ君が戻ってくるまでの間に飲み友達で同じ年のFTMが働いていましたが、まぁ続かない。

彼も10ヶ月で辞めてもらいました。

こちらから声をかけて働いてもらったのですが「仕事を一緒にしていたら友達ではいられなくなるけど2~3年は我慢して基本を身につけて。」と話して納得したはずでしたがイザはじまってみると色々とボロが出てくる。

前職も業種は違ったけど建築関係で現場仕事経験者だったので安心してたのですが・・・・。

こまかい所を指摘されるのを嫌がりごまかす様になったと思ったらこんどはダンマリになって一切口をきかなくなるしまつ・・・。

子供なんですか?幼児ですか?こちらの方も手を替え品を替えつくしてみましたが、そもそもの考え方があわなかったらしく、後々に知った事ですが、うちに来る前から私に対して不満があった様です。

なのにどうして一緒に働こうと思ったのかはナゾです。

一層嫌われた様で、彼にとって私は悪人になりました。残念です。

基本的に私は「去る者は追わず、来る者は拒まず」なのでいつでもウェルカムですが、向こうはそうではないでしょうね。

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この記事を書いた人

家族や過去の経験は私を形作る大きな部分ですが、50年以上のマイノリティなアイデンティティを通じて、自分自身と周りとの向き合い方を学んできました。「あなたの人生の答えを、自分で正解に。」この言葉は、生きづらさを感じるすべての人に送りたいメッセージです。魔法のようなワンステップロジカル思考術を通じて、私は自分の人生を根本から変える旅をしてきました。

この旅は、ただのスキルを超えたものです。自分自身が選んだ道で、出した答えを自身の正解に変えるための生き方です。これからも、マイノリティであることの力と、ライフデザインシンキングを提唱し、広げていきたいという想いを持っています。

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